〈ウォッチ・バスケBリーグ〉
瞳は潤んでいた。10カ月前、わずか7秒で自らの手からこぼれ落ちた日本一をつかみ、バスケットボールBリーグ1部(B1)アルバルク東京(A東京)の福沢晃平は「最高です」。輝く賜杯を抱き締めた。
第101回天皇杯全日本選手権で14大会ぶりの優勝を果たしたA東京。泥くさくボールを追い、得意の3点シュートで貢献した福沢は「去年、最悪のミスをしたので」と、誰よりも特別な思いで臨んでいた。
B1琉球ゴールデンキングスに挑んだ昨年の決勝、前半残り1分3秒で1ゴール差と競っていた。A東京は司令塔テーブス海に代え福沢を投入。流れを引き寄せることを期待された。

準決勝三遠戦、長身選手と連係して攻めるA東京の福沢(右)
だが、自陣後方からボールを運ぶ福沢に琉球の岸本隆一が激しく迫り、ボールをはじいた。焦った福沢は岸本を倒してしまう。アンスポーツマンライクファウル(悪質なファウル)が宣告され、フリースロー2本を献上。岸本は冷静に沈めた。わずか7秒。琉球のエースが気迫で、優勝までの道を切り開いた瞬間だった。
このミスだけが敗因ではない。ただ、福沢は責任を感じ、一時は気落ちした。それでも、「やり続けないと、チャンスは来ない」
2部(B2)でデビューし、3点シュートを武器に30歳で名門A東京入り。守備の物足りなさを指摘され出場時間を減らしても、オフに過酷なトレーニングを行い弱点を克服。信頼を得て出場時間を勝ち取ったシューターは逆境に負けない。すぐに立ち上がり、敗戦から約1カ月後の昨季終盤には、3点シュートを10回連続で成功させるなど変わらぬプレーを見せた。
今季も、3点シュート成功率45.6%と好調を維持。昨季に続いてボール運びや守備でも貢献し、欠かせない戦力となった。

2回戦の富山戦、3点シュートを放つA東京の福沢
開幕から負傷者が続出したA東京は天皇杯を9人で戦った。外国籍選手の出場がリーグより制限される。前大会のリベンジを考えられるような余裕はなかった。ザック・バランスキー主将が「けが人が...
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