
張り扇を振って講談を楽しむ塾生の人たち
講談好きのアマチュアが集まる教室「宝井講談修羅場塾」が、来年、50周年を迎える。月に2回の教室には、これまでに千人以上の塾生が集まり、教室から羽ばたいた2人がプロとして活躍している。歴史ある塾の記念公演が21日に開かれる。大トリを務めるのは90歳の1期生だ。(加藤裕治)

塾長の宝井琴星さん=いずれも中央区で(宝井講談修羅場塾提供)
「最初は上野の本牧亭で始めてね。名物の牛丼をつけて」。塾長の宝井琴星さんが振り返る。1976年1月。教室は人気を呼び、定員の60人を上回る塾生が集まった。初代塾長で、琴星さんの師匠・六代目宝井馬琴さんは当時「琴鶴(きんかく)」の名だった。前座だった琴星さんも塾を手伝った。
馬琴さんは塾のためにテキスト「三方ケ原軍記」をまとめ、謝礼は参加した時だけ払ってもらう方式にした。受講するたびに東海道や中山道などの宿場を進む「すごろく」で塾生が昇進することにした。京都との往復を達成した塾生はアマチュアの免許皆伝「名取」になり、名前に「琴」の文字をもらえる。
2000年に塾長になった琴星さんもこれらを引き継ぎ、今は茅場...
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