浪曲について語る玉川奈々福さん=台東区の松葉町会館で
浅草の商店主らでつくる「浅草槐(えんじゅ)の会」主催のセミナーが16日、東京都台東区松が谷2の松葉町会館で開かれ、人気浪曲師の玉川奈々福さんが、浪曲の魅力を余すところなく伝えた。
奈々福さんは、近年浪曲の道を志す若者が相次いでいることを紹介。浪曲について、節と呼ばれる歌と「啖呵(たんか)」というせりふなどで物語を紡ぐことを説明し「言葉を一音ずつそろえてコントロールする」心構えも語った。
その後、演目「陸奥間違い」を披露した。江戸幕府の役人・穴山小左衛門がかつての同役で三百石の「松野陸奥守」に使いを出し、三十両の借金を申し込む場面から始まる。使いは間違って六十二万石の「松平陸奥守」の屋敷に行ってしまい、米三千俵を与えられることになるなど思わぬ展開に。一時は小左衛門が切腹を命じられるが、最後は将軍の裁決で大団円となる。三味線とともに、メリハリのきいた語り口と歌声で喜怒哀楽を生き生きと表現する名人芸に、約30人の聴衆が感じ入っていた。(中山高志)
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