ホーム 消費 ファイナンス 技術 ファッションアイコン 親子教育 もっと

醒めた客観性と諧謔精神 「杉本博司 絶滅写真」展〈美術評〉タカザワケンジ

2026-08-24 HaiPress

杉本博司は現代美術家。建築デザインでも知られ、能や文楽の演出でも活躍する作家だが、その出発点は写真にある。東京で生まれ、立教大学卒業後に渡米し、ロサンゼルスの美大で写真を学び、ニューヨークへ。美術家として出発するにあたり、写真を現代美術でどう展開するかを考えたという。1970年代から活動を開始し、これまで世界各地の名だたる美術館で個展を開いてきた。そのキャリアは華麗そのものだ。本展でも、モノクロプリントと、それを見せるための照明に一分の隙もない。そのどちらも作家の意志が貫徹された結果である。

杉本博司《パレス・シアター、ゲーリー》2015年ゼラチン・シルバー・プリント©Hiroshi Sugimoto/Courtesy of Gallery Koyanagi(画像の無断転載を禁じます)

博物館に展示されたつくりものの風景が、写真になったとたんに現実の風景との境界が曖昧になる《ジオラマ》。世界中の水平線を撮影し、遠く数百万年前の人間が見た光景と重ねた《海景》。映画の上映開始とともにカメラのシャッターを開け、終了とともに閉じる《劇場》には、真っ白に光るスクリーンと、上映中には見えなかった劇場内部の様子が写し出されている。

いずれも写真というメディアを使い、人類の始まりから現代までを視野に入れ、見る者の想像をかき立てる。そのほかの作品も、写真が私たちの知覚に与えた影響と、文化的な意味とを考えさせられ...

残り

509/1017 文字

この記事は会員限定です。

無料会員に登録する

有料会員に登録する

ログインして続きを読む

有料会員に登録すると

会員向け記事が読み放題

記事にコメントが書ける

紙面ビューアーが読める(プレミアム会員)

※宅配(紙)をご購読されている方は、お得な宅配プレミアムプラン(紙の購読料+300円)がオススメです。

会員登録について詳しく見る

よくある質問はこちら

免責事項:この記事は他のメディアから複製されています。転載の目的は、より多くの情報を伝えることです。このウェブサイトがその見解に同意し、その信頼性に責任があることを意味するものではなく、法的責任を負いません。 このサイトのすべてのリソースはインターネット上で収集されます共有の目的は、すべての人の学習と参照のみです。著作権または知的財産権の侵害がある場合は、メッセージを残してください。

最新の

醒めた客観性と諧謔精神 「杉本博司 絶滅写真」展〈美術評〉タカザワケンジ

正岡子規の俳句が路地や店先に 台東区根岸で短冊プロジェクト たどって歩けば「明治」が見えた

「億ション」が当たり前の東京23区のマンション高騰 中古も急騰、買えない層の流入で賃貸も上昇

東京に集中する再開発でなぜタワマンが主流に? 工費高騰で計画の白紙や見直し相次ぐ

いつ完成?どう変わる? 渋谷や新宿など再開発が目白押しの東京、2040年代まで続く大改造

サンシャイン60、六本木ヒルズ、晴海フラッグ…高層化する東京の歴史 急速な開発の裏でひずみも

© 著作権 2009-2020 毎日の时事    お問い合わせください  SiteMap