ホーム 消費 ファイナンス 技術 ファッションアイコン 親子教育 もっと

「憤怒の作家」といわれた故・佐藤愛子さんは、他者よりも自身に厳しかった(寄稿・高橋一清)

2026-06-02 HaiPress

作家の佐藤愛子さんは4月29日、老衰のため102歳で亡くなりました。『別冊文芸春秋』で編集長を務めた高橋一清さんに思い出を寄稿してもらいました。

◇◇

◆佐藤さんの筆の特色はまさにここにあった

『別冊文芸春秋』の編集長に就いた平成2(1990)年6月、私は世田谷区太子堂の佐藤愛子さん宅に挨拶(あいさつ)に伺った。連載小説『血脈』の物語が佳境に入り、これを編集の柱にするのは必須であった。

初対面となる佐藤さんは、口を結び、私を見続けた。人品を見定めるという感じであった。私はひるまず、『血脈』で感心した情景描写を挙げた。見る間に佐藤さんの表情が変わった。

書いて書いて、書きまくった人生

理不尽を笑う「愛子節」は「防衛本能みたいなもの」

「あなた読んできたの。編集長の新任の挨拶は、顔を見せるだけ。読まないで来て適当なことを言ってすぐに帰るんだけど」

『血脈』は、紅緑、ハチローなど佐藤一族の欲望と情念の深さを描いていた。原稿は私自身がいただきにあがり、ゲラ刷りになると校正した。そして著者校正をいただくため佐藤さん宅へと運んだ。いつも深夜、新聞受けに入れた。

大河小説「血脈」を完成させ、菊池寛賞を受賞した頃の佐藤愛子さん=2000年、五十嵐文人撮影

私は最初の読者として、毎回率直な感想を手紙に書いた。ところが...

残り

1034/1508 文字

この記事は会員限定です。

無料会員に登録する

有料会員に登録する

ログインして続きを読む

有料会員に登録すると

会員向け記事が読み放題

記事にコメントが書ける

紙面ビューアーが読める(プレミアム会員)

※宅配(紙)をご購読されている方は、お得な宅配プレミアムプラン(紙の購読料+300円)がオススメです。

会員登録について詳しく見る

よくある質問はこちら

免責事項:この記事は他のメディアから複製されています。転載の目的は、より多くの情報を伝えることです。このウェブサイトがその見解に同意し、その信頼性に責任があることを意味するものではなく、法的責任を負いません。 このサイトのすべてのリソースはインターネット上で収集されます共有の目的は、すべての人の学習と参照のみです。著作権または知的財産権の侵害がある場合は、メッセージを残してください。

最新の

醒めた客観性と諧謔精神 「杉本博司 絶滅写真」展〈美術評〉タカザワケンジ

正岡子規の俳句が路地や店先に 台東区根岸で短冊プロジェクト たどって歩けば「明治」が見えた

「億ション」が当たり前の東京23区のマンション高騰 中古も急騰、買えない層の流入で賃貸も上昇

東京に集中する再開発でなぜタワマンが主流に? 工費高騰で計画の白紙や見直し相次ぐ

いつ完成?どう変わる? 渋谷や新宿など再開発が目白押しの東京、2040年代まで続く大改造

サンシャイン60、六本木ヒルズ、晴海フラッグ…高層化する東京の歴史 急速な開発の裏でひずみも

© 著作権 2009-2020 毎日の时事    お問い合わせください  SiteMap