ハードで危険を伴うイメージもあるキックボクシングをシニア向けにしたエクササイズが人気だという。高齢者の運動と言えば、散歩やゲートボール、太極拳といった動きの緩やかなスポーツが思い浮かぶ。本当に殴ったり蹴ったりしているのか。世田谷区のジムを訪ねてみた。(宮畑譲)

70歳以上が対象のクラスでパンチをミットに打ち込む参加者(左)ら=東京都世田谷区のキックボクシングジム「PEACE PACE」で(市川和宏撮影)
小田急線豪徳寺駅から徒歩5分のビル3階にキックボクシングジム「PEACE PACE」(ピースペース)はある。平日午後1時からのクラスは70歳以上が対象で、相談に応じて60代の人も受け付ける。

蹴りをミットに打ち込む参加者ら=東京都世田谷区のキックボクシングジム「PEACE PACE」で(市川和宏撮影)
バシッ、ドン──。60~80代とは思えない、参加者の重そうなパンチや蹴りをミットに打ち込む音がジムに響き渡った。「ストレート!」「いいですねー」。ジム代表の生井宏樹さん(42)とスタッフが威勢のよい声で参加者を鼓舞する。参加者は順番に1分30秒のセットを数回こなすと、みな壮快そうな表情を見せた。練習の合間は会話や笑顔が絶えない。
1年ほど通っている小川美智子さん(81)=港区=は「膝が悪いけど、ここでは動けちゃう。足も上がるようになってきた」と話す。腰にしびれがある60代の山田美香さん=台東区=は「夢中になっていて、気が付くとかなりの運動量になっています。年配の人も攻撃性はあるってことですかね」と笑う。

床に立てたミットを片足でまたぐトレーニング=東京都世田谷区のキックボクシングジム「PEACE PACE」で(市川和宏撮影)
このクラスは約40人の会員が登録し、1日平均7、8人が参加する。ミット打ち以外に、ストレッチや生井さんが考えたトレーニングを1時間ほど行う。床に立てたミットを片足でまたいだり、サンドバッグ代わりの風船をパンチしたり。
参加者の評判は上々だが、生井さんは「もともとジムを開こうと考えていなかった」と振り返る。プロのキックボクサーとして20代を過ごし、国内団体のランキング1位になった経験もある。柔道整復師の国家資格を取得し、引退後の2017年に接骨院を開業した。ジムは自己紹介のつもりで院内の空きスペースに併設していた。
若い人に遊び感覚で教えていたところ、...
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