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<遠い窓へ 日本の新進作家 vol.22>(下)「反転」が物語る「他者への想い」

2025-12-02 HaiPress

岡ともみ<サカサゴト>より2023年作家蔵©Tomomi Oka(撮影:いしかわみちこ)

岡ともみは、映像を用いた舞台やインスタレーションなど、多様なかたちで表現を行ってきた。本展出品シリーズ作<サカサゴト>は、時計の針や盤面が反転している古い柱時計の中に「葬送」にまつわる風習をもとに制作された映像を封じた作品である。

空間全体が暗く構成されており、異世界へ迷い込んだような印象を受ける。シリーズタイトルの「サカサゴト」とは、日常の動作を反転させて行う、死者を送り出すための風習に由来する。たとえば、浴衣や着物を左前に着せること、北枕にして遺体を安置することなどがそれにあたる。こうした所作には、死という穢(けが)れを日常から切り離す魔除(まよ)けの意味もあるが、亡き人を敬い、送り出すまなざしも込められている。本シリーズ作との出合いは、鑑賞する私たちにとって「誰かを想(おも)う気持ち」に触れる体験となるだろう。(東京都写真美術館学芸員大崎千野)

「遠い窓へ日本の新進作家vol.22」展は東京都写真美術館(目黒区・恵比寿ガーデンプレイス内)で来年1月7日まで開催中。(電)03・3280・0099


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