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THE TOKYO TOILET特集【渋谷区】斬新なアートデザインと機能性に世界が注目!最先端の公共トイレを巡る

2024-10-31 HaiPress

世界で活躍するクリエイターたちが参画し、区内に設置されている公共トイレ17カ所を再設計した「THE TOKYO TOILET」プロジェクト。今回は坂茂氏がデザインした代々木深町小公園トイレ「ザ トウメイ トウキョウ トイレット」、隈研吾氏がデザインした鍋島松濤公園トイレ「森のコミチ」、安藤忠雄氏がデザインした神宮通公園「あまやどり」を紹介します。

イラスト:杉崎アチャ

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THE TOKYO TOILETのココが見どころ

施錠前は壁が透けるという同仕組みの「代々木深町小公園トイレ」の外壁とは異なり、寒色系カラーが印象的な「はるのおがわコミュニティパークトイレ」。坂茂氏によるデザイン。撮影:永禮賢 提供:渋谷区

建築家の安藤忠雄氏や隈研吾氏、坂茂氏、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏を筆頭に、世界的に活躍する建築家やプロダクトデザイナー16名が設計・デザインした公共トイレを渋谷区内17カ所に設置した今回のプロジェクト。

令和2年(2020年)から各トイレの竣工が始まり、令和5年(2023年)3月に17カ所すべてのトイレが開設しました。

一部のトイレはヴィム・ヴェンダース監督作品『PERFECT DAYS』に登場し、都内のトイレ清掃員が日々の仕事をこなす大切な場所として描かれています。

世界的にヒットした本作品の影響を受けて、登場するトイレは今や聖地にもなっています。

代々木八幡公衆トイレに立つ「Three Mushrooms」は伊藤豊雄氏によるデザイン。キノコのような形が特徴で、個室トイレを3つに分棟させ、防犯性を高めています。撮影:永禮賢 提供:渋谷区

トイレの高いデザイン性はもちろん、メンテナンス性向上にも力を入れるなど、クリエイティブの力で社会問題の解決にも挑戦。

これまでの概念を覆す外観に負けず劣らずのクオリティを体感できる個室内も必見です。

また、どの公共トイレにもユニバーサルデザインのトイレが設置されていて、車椅子対応やオストメイト用設備も完備。

他にも、ベビーチェアや介護用ベッドなどが設置されているトイレもあり、公式サイトからもそれらの有無が確認できるというこだわりよう。

まさに東京らしい最先端を体験することができるはずです。


<「THE TOKYO TOILET」のおすすめスポット>

■代々木深町小公園トイレ「ザ トウメイ トウキョウ トイレット」

夜間は、暖色系のカラーガラスを通した美しい光が行灯のように公園を照らし、昼間とは異なる表情を見せてくれます。撮影:永禮賢 提供:渋谷区

東京メトロ千代田線の代々木公園駅近くに位置し、調光フィルムを貼ったガラス張りの建物が印象的。扉が透けているデザインですが、中から鍵を閉めると不透明になる不思議な仕組み。そのためプライバシーは万全です。とくにトイレに入るときの2つの心配事である「中がキレイかどうか」「中に誰も隠れていないか」を事前に確認することができる利点があります。冬場は気温の低下により、不透明になるまで時間がかかってしまうため、10月中旬から5月中旬まではいつも不透明の状態で運用しています。

男性用トイレと女性用トイレ、オストメイト対応の設備を備えたユニバーサル・トイレを採用。ユニバーサル・トイレの前には、点字ブロックが敷かれています。撮影:永禮賢 提供:渋谷区


利用者

このガラス壁は通電をさせることで、透明な状態をキープしているそう。初めて使った時はデザインに衝撃を受けましたが、鍵を閉めるとあっという間に不透明になってさらに驚きました。まだ使ったことがない方は、一度は体験してみてほしいです。

<データ>


住所渋谷区富ヶ谷1-54-1


次ページに続く。隈研吾氏がデザインした鍋島松濤公園トイレ「森のコミチ」、安藤忠雄氏がデザインした神宮通公園「あまやどり」をご紹介します。

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