東京デフリンピック(東京新聞など協賛)第6日は20日、大井ふ頭中央海浜公園陸上競技場などで行われ、競泳で前回大会4冠の茨隆太郎(いばら・りゅうたろう=SMBC日興証券)が男子400メートル自由形で4分5秒11の2位となり、通算20個目のメダルを獲得した。
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メダルセレモニーで銀メダルを手にする茨隆太郎=東京都江東区の東京アクアティクスセンター(七森祐也撮影)
表彰台で通算20個目のメダルを首から下げると、目が潤んだ。競泳男子400メートル自由形決勝は、31歳の茨が4分5秒11で銀メダルを獲得。「結果を出せてうれしい。自国開催で重圧があったけど、鳥肌が立つぐらいの応援で感動した」と感謝した。
作戦通り序盤から飛ばし、300メートルまでトップをキープ。終盤にウクライナ選手に抜かれたものの、5大会連続メダルを手にした。
長らく強さを保つ秘訣(ひけつ)は豊富な練習量。卒業後も東海大の水泳部を拠点とし、聴者の大学生と同じ長時間の練習メニューをこなす。「今年で大学14年生」と笑い、「まだまだ記録を出せると思える環境が大事」と、あえて厳しい場所に身を置く。

男子400メートル自由形で2位となった茨隆太郎=東京都江東区の東京アクアティクスセンター(七森祐也撮影)
周囲も変わってきた。自発的に手話を覚える部員や文字起こしのアプリを使って積極的にコミュニケーションを取る学生が増え、ろう者に対する輪の広がりが励みになった。この日のレース前に観客席を見ると、多くの人が手話ベースの応援スタイル「サインエール」を送ってくれていた。初めての経験に涙をこらえつつ、泳ぎに集中した。
日本選手の最多メダル獲得数は卓球男子の幾島政幸(いくしま・まさゆき)の21個。茨は「最低でも今大会で超せるように。ぜひ皆さんの力をいただきたい」。前回大会で9個を獲得しており、今大会の目標は6個。応援を力に変え、さらにメダルを量産する。(森合正範)
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