JR東海は4日、リニア中央新幹線の東京側の起点となる品川駅(東京都港区)の周辺住民を対象にした工事現場の見学ツアーを報道関係者に公開した。現場は駅地下に掘った長さ20メートル、幅60メートル、深さ13メートルの立て坑で、さらに40メートルほど深く掘ってリニア用のホームを設けるという。
JR東海は2016年1月、リニアの品川駅の建設に着手。南北約450メートルにわたり、地上からの開削やシールドマシン(掘削機)で掘る。公開された立て坑には鉄筋や重機などの資機材が置かれ、上に架設された梁(はり)越しに、発着する東海道新幹線の下部をのぞくことができた。
周辺住民らに向けて開催されたリニア中央新幹線品川駅の工事現場見学ツアー=4日、東京都港区で(中村千春撮影)
当初、2027年とされた品川-名古屋間の開業時期は見通しが立っていない。JR東海は品川駅についても「建設規模が大きいのに資機材の搬入スペースが狭く難しい工事だが、全力で早期完成を目指す」と、完工時期を明確にしていない。
周辺住民らに向けて開催されたリニア中央新幹線品川駅の工事現場見学ツアー=4日、東京都港区で(中村千春撮影)
見学ツアーは今月2~4日に初めて実施され、計43人が参加。品川区の伊東陽子さん(72)は「地下を掘る重機を目の当たりにできた。リニアが開通すれば、新幹線の二重化で災害時などに役立ちそうだが、建設による環境破壊は心配」と話した。(梅野光春)
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