ホーム 消費 ファイナンス 技術 ファッションアイコン 親子教育 もっと

<空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン>(中)《無題》 矢印に惑わされる人間たち

2024-08-14 HaiPress

1967年フォロン財団©Fondation

Folon,ADAGP/PARIS,2024-2025

頭から木の枝さながらに矢印が四方八方へと生え出た人間たちが、その重みで体を左右に傾けながらこちらへと向かってくる。ずんずんと進む無数の足音が聞こえてきそうだ。

都市が矢印の標識であふれていることに気づいたフォロンは、それをモチーフとして好んで用いた。行き先を示してくれるはずの矢印に、ともすれば惑わされ翻弄(ほんろう)される人間たちを表そうとしたのかもしれない。彼らは考える気力さえも奪われ、無自覚に集団行動をする群衆のようだ。あるいは、フォロンが作品を通して自然破壊に警鐘を鳴らしていたことを考えると、ひょっとして都市化によって伐採された樹々(きぎ)の亡霊だろうか。

アーティストとして生きていくことを決意し、1955年に工業デザインを学んでいた学校を去ってから5年間、フォロンはひたすらドローイングに専念し、イラストレーターとして活動した。軽やかで的確な線描の世界には、単にユーモラスなだけではない、社会へのするどい眼差(まなざ)しが垣間見える。(東京ステーションギャラリー学芸員半澤紀恵)

「空想旅行案内人ジャン=ミッシェル・フォロン」展は9月23日まで東京都千代田区の東京ステーションギャラリーで開催中。詳細は同館ホームページにて。


免責事項:この記事は他のメディアから複製されています。転載の目的は、より多くの情報を伝えることです。このウェブサイトがその見解に同意し、その信頼性に責任があることを意味するものではなく、法的責任を負いません。 このサイトのすべてのリソースはインターネット上で収集されます共有の目的は、すべての人の学習と参照のみです。著作権または知的財産権の侵害がある場合は、メッセージを残してください。

最新の

写真の多様性を可視化 「まなざしの奇跡 日本女性写真家の冒険」展〈美術評〉小田原のどか

東京サンロッカーズ、公式チアのチーム名を「VIOLEX」に更新 4人の新メンバー加入

公職者たちの頼りない「SNSリテラシー」の実例 杉並区長選挙で不適切投稿が飛び交った

「もう夜の仕事に戻りたくない」と口座を売った女性、裁判後は「夜の仕事で被害弁償する」という不条理

「国旗の前に、人権守れ」 新宿で「国旗損壊罪」法案に反対する集会

築地市場跡地の「海軍遺構」に大勢の見学者 初の一般公開 明治から大正にかけ鋼やガラスを製造

© 著作権 2009-2020 毎日の时事    お問い合わせください  SiteMap