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すみだ北斎美術館で特別展 新千円札「神奈川沖浪裏」の魅力に迫る 波を取り上げた作品142点

2024-06-26 HaiPress

「富嶽三十六景神奈川沖浪裏」(手前)などが並ぶ会場=墨田区で

7月3日発行の新千円札の裏面の図柄に採用された葛飾北斎(1760~1849年)の代表作「富嶽(ふがく)三十六景神奈川沖浪裏(なみうら)」の魅力を多角的に紹介する特別展「北斎グレートウェーブ・インパクト-神奈川沖浪裏の誕生と軌跡」が、東京都墨田区亀沢2のすみだ北斎美術館で開かれている。(小形佳奈)

北斎はおよそ90年の生涯で93回も引っ越しを重ねながら、その大半を現在の墨田区で暮らした。「グレートウェーブ」の愛称で世界的に知られる「神奈川沖浪裏」は70代で制作された。

本展では、北斎や江戸時代の絵師らが波を取り上げた作品など計142点が並ぶ。「神奈川沖浪裏」は前期に2点、後期に1点展示。「神奈川沖浪裏」の特徴は大きく立ち上がる波と、かぎ爪型の波頭だが、若い頃の作品には、静かに寄せる波や丸みを帯びた波頭が描かれている。

江戸時代に活躍した「琳派(りんぱ)」を代表する尾形光琳の絵を写した「光琳百図」の波表現は、北斎が影響を受けたと言われる。一方、歌川広重の「富士三十六景駿河薩タ之海上(するがさったのかいじょう)」は逆巻く大波の向こうに富士山が見える構図で、北斎の影響がうかがえる。

メディコム・トイが手がけるクマ型フィギュア「ベアブリック」には「神奈川沖浪裏」がデザインされている。北斎に触発された現代美術家の福田美蘭(みらん)さん、漫画家しりあがり寿さんの作品も目を引く。

8月25日まで。7月21日までの前期、同23日からの後期で一部展示を入れ替える。月曜休館(祝日の場合は翌日)。観覧料は一般1500円など。

6月29日と8月10日のいずれも午後2時、学芸員によるスライドトークがあり、開始30分前から40人に整理券を配布する。問い合わせは同館=電03(6658)8936=へ。


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