再開発を前に埋蔵文化財の発掘調査が進む東京・築地市場跡地(中央区)で12日、出土した明治、大正時代の海軍遺構が初めて一般公開された。江戸時代の埋め立てで誕生した築地には明治期に海軍の施設ができて鋼や光学ガラスを作っていたとみられ、その足跡を見ようと、公開した4時間で約4000人が足を運んだ。

明治期のコークス坩堝炉(右奥)やシーメンス式の製鋼炉(手前)、大正期のガラス溶解炉(中央左)跡が同じ場所で出土した遺構=東京都中央区築地で
築地市場は2018年の豊洲移転で閉場し、都は跡地で昨年7月から本格的な発掘調査を行っている。一般公開されたのはその一部で製鋼炉やガラス溶解炉とみられる遺構。明治から大正へ移るにつれ、製造法などを変え、同じ場所で施設を増改築し使ってきた様子が分かる。都は一部の遺構を移設保存する方針。

大正期に光学ガラスを製造したガラス溶解炉の遺構=東京都中央区で
明治初期にできたのは、コークスを使って鋼を製造したコークス坩堝(るつぼ)炉。後に輸入に頼るコークスではなく国産の石炭を用いた「シーメンス式」というガス坩堝炉が造られた。大正時代に...
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