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〈祈りの美〉東京カテドラル聖マリア大聖堂(文京区) 光と無限性を表す丹下建築

2026-06-14 HaiPress

東京カテドラル聖マリア大聖堂の内観。巨大な壁8枚が内側に傾き、屋根のように広大な内部空間を覆う。正面奥に祭壇があり、参列席が並ぶ=いずれも文京区で

文京区関口にある東京カテドラル聖マリア大聖堂は、国内最大級のカトリックの聖堂。近代建築の巨匠、丹下健三氏(1913~2005年)が設計し、昭和期に建てられた。傑作を見ようと今なお多くの人が足を運ぶ。

東京メトロ有楽町線を護国寺駅で降り、目白通りを歩くと「ホテル椿山荘東京」の向かいに聖堂が姿を現す。外観は独特なデザイン。初夏の日差しが屋根のステンレスに照り返す。

この地に1887(明治20)年、フランス人の宣教師が学校を開き、1900年に関口教会が発足した。カトリック東京大司教区の赤井悠蔵さん(46)=大司教秘書・広報=に案内されて聖堂に入る。床から最高部まで約40メートル。祭壇や参列席が並ぶ広いフロアに立つと、巨大な壁8枚に囲まれ、それらが内側に傾き、屋根のように内部を覆っているのが分かる。「壁と屋根の区別がないんです」と赤井さん。柱や梁(はり)がないコンクリート打ちっ放しの広大な空間に息をのむ。

「ルルドの洞窟」の前で聖堂について話す赤井悠蔵さん

丹下氏は、著書「一本の鉛筆から」の中で「“空間と象徴”という問題に取り組むことになった」「現代建築はいつの間にか、この象徴ということを忘れ去っているようにも思える」と語る。

その考えを具体化。聖堂は、上空から見下ろすと十字架の形をした開口部があり、そこから薄暗い聖堂内に光が降り注ぐ。外からの光を制限し、キリスト教における光の重要性を表現したと思われる。

聖堂の外観。上空から見下ろすと十字架の形をしている

書籍「技術と人間丹下健三+都市・建築設計研究所1955-1964」の設計要旨に内部空間について次の記述が残る。「外界とは明らかに遮断されている精神の小宇宙であるが、しかしその境界が...

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