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上野の「桜守」って? 花見客の知らない舞台裏、20年支え続ける地元ボランティア団体の活動に密着したら

2026-06-01 HaiPress

上野公園のメインストリート「さくら通り」の木々を剪定する上野桜守の会のメンバー=いずれも台東区で

花見客で埋め尽くされた春のにぎわいが去り、静けさを取り戻した5月半ばの東京・上野公園(台東区)。緑一色の並木の下を、剪定(せんてい)ばさみを手に歩く人たちがいた。ボランティア団体「上野桜守(さくらもり)の会」のメンバーだ。国内外の人々を魅了する「上野の桜」を見守り続けてきた有志たち。今年で発足20年を迎えた会の活動に同行した。

桜の保全を続ける上野桜守の会のメンバー

午前9時半。JR上野駅公園口にヘルメット姿の会員13人が集まった。この日はメインストリート「さくら通り」の剪定作業だ。活動は来園者が少なく安全を確保しやすい月曜日を選び、真夏を避けながら年間20回ほど実施。会員は現在、区内外に住む30~80代の約50人。定年退職後に参加した人も多く、世代を超えて上野の桜を見守っている。

上野公園の桜について説明する「上野桜守の会」運営委員長の木村雄二さん

「余分な細い枝は切っておかないと、養分が取られて木に負担がかかるし、歩道に張り出してきてしまいます」

運営委員長の木村雄二さん(71)が幹に触れながら説明する。桜は切り方を誤ると傷みやすい木として知られるが、風通しや樹形を保つため、必要な剪定は欠かせないという。会員たちは木を囲み、幹から伸びた「胴ぶき枝」や根元の若枝「ひこばえ」を1本ずつ切り落としていった。

上野公園の桜の歴史は江戸初期にさかのぼる。寛永寺創建の際、天海僧正が吉野山からヤマザクラを取り寄せたのが始まりとされる。戦災などで多くが失われた後、戦後はソメイヨシノを中心に植栽が進んだ。

現在は約50種類、700本ほどの桜が植えられており、ジュウガツザクラの咲く10月から4月下旬ごろまで長く花を楽しめる。

作業前に体操

「メインストリート周辺の桜が散っても、不忍池へ行けば、まだ咲いていることがあるんです」

知る人ぞ知る上野の桜の楽しみ方だという。上野公園は台地の上に広がり、不忍池はそのふもとに位置するため、池周辺は気温や湿度がやや異なり、ソメイヨシノの開花も2日ほど遅い。しかも種類が多く、人混みも比較的少ない。東照宮をはじめ、歴...

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