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〈安藤優子コラム〉私たちの記憶は完璧じゃないから 「人質司法」の怖さに学び、冤罪をなくすには

2026-05-25 HaiPress

数年ぶりに中学校の同期会に出席をした。

当日間の悪いことに胃腸科検診だったので、お昼からの会合に絶食明けのはらぺこ状態で参加。すきっ腹にアルコールは危険なのでおとなしく炭酸水をお供に、懐かしいクラスメートとのおしゃべりに夢中になった。

◆「記憶」には濃淡があって

私が通っていた千代田区立九段中学校は、今はもう九段高校との統合で中高一貫校となって跡形もないが、狭いコンクリートの校庭でフォークダンスをしたこと(時代ですね)、やたらカルキのにおいのきつい屋外プールの授業が嫌だったことなどなど、すごくハッキリしている記憶とけっこうあいまいな記憶が入り交ざって、誰かが何かの話題を持ち出すと、別の誰かがその記憶のまちがいを訂正したり、補足したりするという具合で、お互いの「記憶」の濃淡というか、思い込みの情報の不確かさを笑いあった。

中学時代の思い出についてだから、別にその記憶が正確をきわめている必要などどこにもなく、「意外に昨日のことよりも覚えているもんだね~」などと、年齢とともに過去にさかのぼった出来事の方が記憶にしっかり刻まれている…といわれる現象をみんなで面白がった。

学校のプール(資料写真)

なかには、当時のスクール水着の色や形を詳細に覚えていて、クラス別のスイミングキャップの色まで記憶していて得意げな男子(カテゴリーとしては高齢男性)が、(当時は)女子たちのややひんしゅくをかっていた。

◆私は記憶をなくしたのか…追い詰められた村木厚子さん

と、ここまでは「思い出」という名のふんわりとした「記憶」についてだが、自分の「記憶」が自分の「記憶」ではない別の誰かの、もしくは誰かにとって都合の良い「記憶」に塗り替えられることの恐ろしさについて、震撼(しんかん)したことを記しておきたい。

この3月に...

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