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安らかな一時代の終焉を ぐるぐる展〈美術評〉藤田一人

2026-04-20 HaiPress

近年の大規模都市開発において“アート” “文化”は必須条件のようだが、そのあり様には変化の兆しがみえる。従来は建築設計と並行して一つのテーマに則(のっと)り、空間ごとに現代美術作品を配するのが主流。だが、都市環境が刻々と移り変わる昨今では、恒久的な作品展示では時流に付いてはいけない。そこで状況の変化に柔軟に対応できる可変性が重要視される。それはモニュメンタルな永続性ではなく、華やかなイベント性へと向かうのだ。

JR東日本が展開する巨大都市開発「TAKANAWA GATEWAY CITY」に、3月28日にオープンした複合型ミュージアム「MoN Takanawa:The Museum of Narratives」は、そんな都市型文化施設の典型といえる。名称に従えば「物語を育む博物館」。地上6階、地下3階の建築に大小二つの展示スペースに劇場。さらに約100畳の畳敷きスペースや複数のショップにカフェ、レストラン、そしてテラスには足湯も設置。ミュージアムというより、都心の複合観光施設。特に象徴的なモニュメントや装飾はない。が、シンボリックなのは螺旋(らせん)状の建築自体。この世の物事は絶えず循環しながら成長、進化していく。まさに螺旋は人類の文化的象徴であり希望の形態というのだろう。

東弘一郎「自連車」(筆者撮影)

それを具体化するのが開館記念第1弾となる「ぐるぐる展─進化しつづける人類の物語」。メディア・アートによる回転の美を皮切りに、山手線、回転ずし、経済循環、伝統文化、民俗行事の継承、そして人間の体内の循環に1日の生活慣習等々...

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