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逮捕から5年後の起訴、捜査に異例の時間がかかった理由とは 亡くなった女性の母は「頑張ろうね」と墓前に

2026-03-24 HaiPress

2020年11月に東京都国立市の自宅アパートのベランダから妻を投げ落としたとして高張潤被告(49)が殺人罪で起訴された事件で、妻の60代の母親=町田市=が23日、報道各社の取材に応じた。警視庁に一度逮捕された高張被告が、処分保留で釈放され、起訴になるまでの5年間を振り返り「やっとスタートにたどり着いた」と話した。(今坂直暉、米田怜央、森田真奈子)

◆母親「自ら落ちるってことは絶対にあり得ない」

起訴状によると、高張被告は2020年11月29日、当時住んでいた都営アパート9階の自室で、妻の麻夏さん=当時(41)=の首を絞めた上、投げ落として殺害したとされる。東京地検立川支部は認否を明らかにしていない。

捜査関係者によると、事件翌日、高張被告は自ら110番。「妻は育児に悩んでいた。自殺だと思う」などと説明したという。2021年2月に殺人容疑で逮捕された際も否認し、同支部は翌3月に処分保留で釈放した。

取材に応じた麻夏さんの母

麻夏さんは当時1歳の長女を育てていた。母親は「子どもが生まれたことをとても喜んでいた」と育児疲れを否定。「自ら落ちるってことは絶対にあり得ない」と主張した。

麻夏さんは「しっかり者で正義感が強い性格」で、高張被告は「おとなしい人」と思っていた。暴力を振るわれたとも聞かなかった。ただ、「仲がいい関係とは懸け離れていた。(麻夏さんから)別れたいと伝えられていた」と語った。

引き取った孫が来月で小学生になるほどの月日がたった。「ずっと同じ気持ち。悲しいとか、悔しいとか、怒りとか」。孫の成長はそんな毎日の支えになっている。今月17日、警視庁の捜査員から起訴の報告を受けた。日課の墓参りをし、麻夏さんに伝えた。「頑張ろうね」

◆容疑者を釈放しても捜査は継続する「処分保留」だった

処分保留から5年後の起訴は異例だ。そもそも処分保留とは何か。長期にわたったのはなぜか。

刑事訴訟法では逮捕、送検された容疑者について、検察官は最大20日間の勾留期間中に起訴するかどうかを判断する。証拠が不十分な時などは不起訴とするが、判断がつかないため、釈放して捜査を続ける処分保留の手続きがある。処分保留に期限の定めはなく、殺人罪の場合は公訴時効もな...

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