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「デフリンピックなのに…」残念だった「聴者中心」の運営 ろう者には見えた課題、真の共生社会になるには

2025-12-29 HaiPress

日本初開催となった聴覚障害者の国際スポーツ大会「東京デフリンピック」は、大勢の観客を集め11月閉幕した。ろう者や難聴者への理解や手話への関心を聴者が深めるきっかけにもなったが、聴覚障害の当事者たちは大会をどう見ていたのか。会場に連日足を運び観戦した人たちに尋ねると、聴者が気づきにくい課題が浮かんだ。(神谷円香)

◆競技進行や案内は音声が基本

「率直に言うと、今の日本社会がそのまま出たかなと思う。聴者が中心の運営に見えた」

ろう者の学生が主体となりデフリンピックを盛り上げる団体「チア!アップ!デフスポーツ2025」を立ち上げ、活動してきた東海大4年の川上天馬さん(22)はそう語る。

バドミントン会場で手話の拍手を送る川上天馬さん=11月16日、東京都調布市の京王アリーナTOKYOで

同団体は手話をもとにした目に見える応援「サインエール」の普及にも携わり、大会中も応援団として観客席を盛り上げた。「お祭りとしては楽しかった」。だが、運営にはろう者の視点が足りないと感じた。

会場では、競技の進行などを伝えるアナウンスやスタッフの誘導は音声が基本だった。手話通訳と文字での字幕表示を画面で一緒に見られる工夫も一部ではあったが、画面に目を向けると試合が見られない会場も。

「あればいい、という感じで、最後の一歩が足りない」

◆ボランティアは6倍の抽選、手話ができる人は半分

入場規制で長蛇の列ができた会場前では、聴者のボランティアが並ぶ人たちに声だけで案内し、ろう者には内容が分からなかった。

ボランティアの応募数は募集3000人の6倍にも上り、抽選で決まった。手話の能力は必須ではなく、「手話でコミュニケーションが可能」と申告したのは約半数。手話ができ...

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