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圧巻…運慶が手がけた国宝の仏像7体、一堂に 荘厳で優しい「祈りの空間」を再現 東京国立博物館

2025-11-21 HaiPress

鎌倉時代を代表する仏師運慶が手がけた国宝の仏像7体が並ぶ特別展が、東京・上野の東京国立博物館で開かれている。奈良・興福寺北円堂の本尊・弥勒如来坐像(ざぞう)のほか、以前は北円堂に安置されていた可能性が高い四天王立像なども合わせて展示。かつての堂内を再現する試みで、運慶が構想した濃密な「祈りの空間」が体感できる。(清水祐樹)

◆傑作「弥勒如来坐像」は約60年ぶり外部公開

興福寺北円堂は721年に建立され、平安時代後期に焼失したが、鎌倉時代に復興。運慶が一門を率いて創建時と同じ9体の仏像を作り、堂内に安置したとされる。

運慶が手がけた国宝の仏像7体が一堂に会した特別展=東京都台東区の東京国立博物館で

現在、堂内には弥勒如来坐像と無著(むじゃく)菩薩(ぼさつ)立像、世親(せしん)菩薩立像の3体があるのみだが、境内の中金堂内にある四天王像が当初は北円堂にあったと考えられている。他の2体は行方不明だ。

今回、一つの展示室に7体が一堂に会した様子は圧巻。傑作として名高い弥勒如来坐像は約60年ぶりの寺外公開で、厳しいまなざしや張りのある頰、堂々とした体に、奈良時代の古典彫刻を学んだ成果が表れている。

◆普段は見られない「背面」にも注目

老人の学僧である無著菩薩立像は深遠な姿が存在感を放つ。その弟の世親菩薩立像はたくましい壮年。憂いを帯びながら未来を見据えるような目は、水晶をはめる玉眼技法の最高の成功例とされる。

力強さや写実性を持ちつつ静かな落ち着きを感じさせる3体に対し、四天王立像はにぎやかな装飾や激しい表情が特徴的だ。

左手で高々と掲げた宝塔を見上げる多聞天は、奈良時代以来の伝統をもとに激しい動きへと翻案したもの。単なる復興にとどまらない、斬新なスタイルの創出に運慶の真骨頂が垣間見える。

静寂の中で荘厳さの一方、優しさも感じられるような特殊な空間。普段は見られない背面の表現も見どころだ。

特別展「運慶祈りの空間―興福寺北円堂」は30日まで。17、25日休館。

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