東京高速道路は12日、東京・銀座(中央区)を取り囲む自動車専用高架道路「東京高速道路(KK線)」を来年4月上旬に廃止すると発表した。東京都の方針で高架は歩行者が歩ける公共広場に生まれ変わる。2030〜40年代の事業完了を見込む。
数寄屋橋交差点の上空にかかる東京高速道路(2019年撮影)
KK線は汐留から京橋までの全長約2キロ。1966年に全線で供用が開始された。2019年に首都高速道路が周辺の再開発を促進するために、KK線の北側を走る都心環状線の日本橋区間の地下化を決定。それに伴う新たな都心環状ルートの整備で需要低下が見込まれることから、国や都を交えて道路の廃止時期と新たな活用策が検討されてきた。
首都高も同日、KK線に接続する首都高八重洲線(北行き・南行き)の神田橋—西銀座両JCT間と、八重洲出入口、丸の内出口を来年4月上旬から、新たな都心環状ルートが完成する2035年度まで通行止めとすることを明らかにした。
KK線廃止と八重洲線の長期通行止め開始以降も東銀座出口、汐留出入口は利用できる。(原田遼)
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