東京都教育委員会は19日、来春入学者の入試から、外国人生徒対象の試験を行う都立高校を8校から12校に増やし、国籍要件も撤廃すると発表した。新たに一橋(千代田区)、浅草(台東区)、荻窪(杉並区)、砂川(立川市)の4校で実施する。
都教委によると、外国人生徒対象の入試は1989年から国際高校で導入。一般入試より前の日程で、作文と面接で実施し、言語は日本語か英語を選べる。
外国籍の生徒の増加などを受け、本年度入試で倍率は1.93倍と高まり、全日制一般入試の1.38倍(最終倍率)を上回る。このため、一般入試に見合う倍率となるよう対象校を拡大した。また、外国籍の生徒に限定していた国籍要件をなくし、海外生活が長かったり保護者が外国人だったりして、日本語指導が必要な日本国籍の生徒も認める。
都教委は、この入試の利用を検討する人向けの説明・相談会を10月20日に都庁で開催。各高校の担当者らが入試や学校生活について相談に応じる。詳細は都教委のホームページに掲載予定で、事前申し込み不要。
これまでの対象校は国際、竹台、田柄、南葛飾、府中西、飛鳥、六郷工科、杉並総合の8校だった。(奥野斐)
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