フェンシングのポーズを取る江村美咲さん(中)=立川市で
パリ五輪のフェンシング女子サーブル団体で日本初の銅メダルを獲得した立飛ホールディングス(東京都立川市)所属の江村美咲さん(25)=板橋区=が13日、立川市役所を訪れ、酒井大史市長にメダル獲得を報告した。今後について「フェンシングの魅力を広めていく活動をしていきたい」と話した。(松島京太)
江村さんは2大会連続で出場。開会式では日本選手団の旗手を務めた。1988年ソウル五輪でフェンシング男子フルーレ代表だった父の宏二さん(63)の影響で始めた。
今回の出場種目のサーブルは「斬り」と「突き」の技があることが特徴。始めたきっかけを「中学生になるころに景品目当てに大会に出たことだった」と明かし、「フェンシングを始めたころはフルーレをするのが当たり前だったが、協会として(フルーレ・エペ・サーブルの)3種目の強化に力を入れたタイミングだったので結果につながった」と話した。
普段は北区の「味の素ナショナルトレーニングセンター」を練習拠点としているが、時折は立川市を訪れる。お気に入りの場所は、同市緑町の商業施設「グリーンスプリングス」といい「緑があるし一つ一つの店が広々としてゆっくりできる」と語った。
報道陣の取材にも応じ、女子サーブル団体で初の銅メダル獲得について「団体戦はここ2年間、世界大会でメダルを取れていなかったので、強豪国フランスに3位決定戦で勝利できたのは良い結果だった」と振り返った。個人でのメダル獲得は逃し「良いパフォーマンスができず苦しい中で、チームのみんなで勝ち取ったメダルなので価値があって重みがある」と笑顔を見せた。
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