「ラクして備えるながら防災フェーズフリーな暮らし方」の表紙
自然の中で過ごす「キャンプ」のノウハウを災害時に役立てようと情報発信している女性キャンパーグループ「CAMMOC(キャンモック)」=東京都国立市=が、実践例を紹介する書籍「ラクして備えるながら防災フェーズフリーな暮らし方」を出版する。30日、八王子市南大沢のWILD-1多摩ニュータウン店で出版記念イベントを開く。(浅田晃弘)
「フェーズフリー」は日常と非日常のフェーズ(局面)を区別せず、普段から災害時に対応できる暮らしを送ろうという考え方。キャンモックは、女性が気軽に楽しめるおしゃれなキャンプイベントなどを手がけながら、フェーズフリーに基づいた「防災キャンプ」についての講演などを行っている。
緊急時に使う防災用品は押し入れなど、見えない場所にしまい込んでしまいがちだ。このため、いざという時に探さなくてもいいよう、防災用品をインテリアの一部にすることを提案。キャンプ用のカートを使った「見せる収納」の写真を載せている。
防災バッグの紹介
日常的にキャンプをしていれば、防災用品を常に使える状態のものに入れ替えておく「ローリングストック」は自然にできる。例に挙げた「子ども用」の防災バッグは小学4年生が背負って走れるサイズで、お菓子や遊び道具を入れた。「大人用」はキャリーバッグを採用し、救急用品を多めに収めている。
キャンモック代表の三沢真実さん(43)は「能登半島地震で災害への関心が高まる中、無理なく続けられる防災の取り組みを多くの人に知ってほしい」と話す。書籍は30日、辰巳出版から発売。1650円。記念イベントでは、キャンモックメンバー3人が「ながら防災」について話す。無料。事前申し込み不要。午後5時半から。
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