企画展で陳列された野菜から作られた紙=東京都北区で
「紙」について調べてみよう-。東京・王子の飛鳥山公園内「紙の博物館」で、企画展「紙の自由研究」が開かれている。9月1日まで(月曜休館)。
「紙はなにからできているの」「紙ってそもそも何だろう」。紙は歴史や文化、芸術などを伝えるだけでなく、身近な製品になる。紙の基本や、家でもできる実験を紹介している。
欧州では麻や綿などのボロきれを紙の原料としてきたが、需要が増え、新たな原料が求められた。
「300年ほど前、フランスの科学者は、スズメバチが木の繊維から巣を作るのを見て、木材を原料に紙が作れるのでは、とひらめきました」(同館学芸員の山口紘加さん)。木材パルプを原料にした洋紙のスタートを教えてくれた。
紙は木以外の植物からも作られる。野菜から繊維を取りだし、水とともに紙が作られる。実際に、長ネギから紙を作る体験イベントも行われた。
期間中、館内の図書室で自由研究のヒントになる本を紹介している。
紙すき教室の様子
毎週土、日曜には「紙すき教室」が開かれ、牛乳パックを再生した原料から手すきで、はがき・しおりを作る。13時開始、整理券配布(12時40分~13時40分)。無料、ただし入館料(400円、小中高生200円)は必要。
紙すき教室で行う、すきあげ
常設展では、紙の製造工程、種類や用途、歴史などを展示中。詳しくはホームページで。(小幡勇弘)
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